好きな世界を紡ぐ

関ジャニ∞のこと。横山さんのこと。

初めての妄想世界と黒い彼

6月2日、横山さん主演舞台『上を下へのジレッタ』の観劇に行ってきました。普段ならば感想などは躊躇うことなくTwitterに書き殴るのだけど、簡単に書き留めただけのメモを前に、呟くには量が多すぎると感じたため、オススメされたここに吐き出そうと思います。はてなブログは初めてで慣れていない上に読んだことすらあまりないので、お手柔らかにお願いします…><*
 
 
▽前置き

私は元々、ザ・クイズショウという2009年にやっていたドラマから横山さんのファンでした。ただ彼のことは俳優の顔しか知らず、関ジャニとしてアイドルをしている彼の姿に目を向けることはあまりありませんでした。そんな私が関ジャニにハマったキッカケは初全国放送となった関ジャニクロニクルなのですが、その話はこれから書きたいこととは関係ないので省略。
ということで、私はずっと横山さんはドラマだけをひたすら追っていて、その姿を目にする機会はなく、関ジャニのファンになってからも、FCに入ったのは数ヶ月前のためコンサートに行くチャンスもなく、私にとって横山さんは何かの媒体(テレビ・雑誌など)を通して目にする存在…会ってみたいとは思いつつも、実際生で見る日が来るなんて考えもしていませんでした。そうして、ただ横山さんが好きだという気持ちばかりを膨らませていたところに、ジレッタの先行が始まり…私は「外れたらまだ彼を目の前にするには早いんだ」と言い聞かせ電話を掛け…残念ながら全て落ちてしまい諦めていたのですが、そこに一筋の光。ジレッタへの切符を譲ってくださった心優しいフォロワーさんのおかげで、私は初めて、生の横山さんを拝むことになりました。初めて目にする横山さんがジレッタという、幸せな事になりました。
席はコクーンシートで2階席ながら前の方で、舞台始まってから驚いたのですが、裸眼で横山さんたちの表情もしっかりと見ることが出来ました。死角は少しだけありつつも、それほど近い距離でした。幸せ者です。

という前置きを踏まえ、原作も含めた内容・演出などネタバレにご注意を。私情ばかりで掻い摘んで語っているので、あやふやな部分や飛び飛びの部分などありますが、重ねてお手柔らかにお願いします。
 
 
▽感想
 
始まりのブザーが鳴り響き、しんと静まる会場。そんな中幕が上がり、舞台中央に立つ横山さんの姿。原色を身に纏い、ジレッタの舞台へと誘うように"すべてまやかし すべては虚構"と歌い始める。それを目の前に、自然と引き込まれるようにというよりも、思いきり心を鷲掴みにされ、引き摺り込まれるような錯覚を覚えた。
そうしている間に原色のコートを脱ぎ捨て、真っ黒に衣装に包まれた門前は"見事 叶えて差し上げましょう""望みどおりの 虚構の世界"と歌い上げながら、テレビ番組を自分のしたいように彩っていく。私はその時点で既に、横山裕ではなく、門前市郎として彼を見ていた。今目の前に生きているのは門前市郎なのだと、ジレッタの世界に身を沈めた感覚が確かにあった。最初の一場面だけでそれほど強烈な個性が光っていた。
 
テレビ番組を好き勝手作り上げた結果、大手芸能プロダクションの竹中プロの逆鱗に触れ、門前はそのままテレビディレクターの仕事を干されることになる。これをちょうどいい機会だと捉えた門前は、契約結婚をしていた仕事のパートナーであるリエと自分勝手に離婚を決める。釈然としないものの「あなたの性格なら逆らってもしょうがない」とすっぱりと諦めるようにそれを受け入れるリエ。この二人の関係性が、NL好きの私の心を擽った。それはもう、どうしようもなく。お互いに「きみのこと(あなたのこと)はよく知ってる」と自負している二人…両想いのはずなのに、その想いが上手く絡まらない二人…たまらなく好きです。なんで語ってる方少ないの。なんて2次オタ的発言もまじえつつ。
門前が口にする物語をリエが速記していく場面では、原作に書いてある通り「ぺらぺらぺらぺらぺら~~~」と淡々とした口調で言う横山さん(ここはあえて門前ではなく横山さんで)がすごく可愛く見えて、笑ってしまった。ちょこちょこ笑えるシーンがあるのもこの舞台の魅力。素敵です。
 
自分を追放した芸能界に復讐を企む門前。そこで耳にする竹中プロが覆面歌手の晴海なぎさをクビにしたという情報。門前は早速彼女に会いに行くが、その不細工な顔面に驚きを隠せない。ここのオーバーに思えるほどリアクションを取る横山さんがまた可愛くて。でもただそれだけじゃなくて、可愛いながら門前の皮を被ったままで、門前自身の可愛い一面なのだと思うと、またときめきを隠せなかった。そしてあのカワイイしょこたん中川翔子ちゃんのことは昔からしょこたん呼びなのでこれで)が、どうあの不細工を表現するのかと思っていたけれど、意外と古典的なやり方でまた面白かった。しょこたん可愛い。

そして歌声を聴かせろと「おなかがすいた」なんてうるさいなぎさを黙らせ、歌わせる門前。そこで門前はピアノを弾くのだけれど、もちろん横山さん本人が弾くことはなく素振りをするだけなんだけど、それでもときめきを覚えてしまったのは私だけだろうか…あの見目麗しい横山さんが、例え薄く形作られた白いピアノでフリだとしても、それを弾いている姿は、木漏れ日差し込んできそうなほど綺麗に見えた。そしてとんちんかんな歌詞にも拘わらず、素敵な歌声を響かせるしょこたんに魅了されて、その歌詞が全然気にならなかった。門前が「たぬきそば?!」と反応するから、笑ってしまったけれど。ずるいぞ門前。好きだ。

歌っている間になぎさは空腹によって美人に変身する。それにまたオーバーなほど驚き、混乱を沈め整理するように立て続けになぎさへ質問を投げつける門前。次第に疑問の数々を自己解決していく門前は、また新たな企みを加速させていく。その時の悪い笑みと言ったら…さすが横山さん……私の大好きな表情でした…目を細め口の端を吊り上げる横山さん、本当にたまらなかった……
 
空腹によって絶世の美女へと変貌したなぎさをデビューさせようとその状態の彼女を小百合チエと名付け、契約をかわす。結果、その美貌を保つためと絶食をチエに押し付けていた門前の前に、なぎさの恋人である売れない漫画家の山辺が現れる。このハマケンさんのはまり役っぷりと言ったら…素晴らしかった……冴えない見た目ながらパワフルな歌声……門前とチエと山辺で歌うシーンはぐっと心掴まれました…三人の関係性も好き…

その後山辺は「オンちゃん(なぎさ)への仕打ちをやめろ」と門前を人影のない工事現場へと連れていく。最中の二人の動きも原作の門前と山辺そのもので、再現力の高さに改めて驚かされた。いわゆる贔屓目、好きゆえにフィルターがかかっていたのだろうと思いつつ、その過程で横山さんとハマケンって本当に仲良しなんだなぁと喧嘩シーンなのにほっこりしてしまったのはきっと私だけ。表情も動きも確かに門前と山辺のはずなのに、そこの空気はピリッとしつつもどこか温かい雰囲気も存在しているのを感じて、こっそりと笑みが浮かんでしまった。

喧嘩の末、誤ってふかーーーーーーーーい(ってな工事現場の人の言い方が最高に面白かった)穴に転落してしまう山辺を前に、分かりやすく動揺を見せる門前。こういう一面が門前という男をなんだかんだ憎めないキャラクターにしているのだと、また好きにさせられた。かわいいよ門前さん。それを演じる横山さんの可愛さは天井知らず。
 
気落ちする門前のところにやってきたのは、ブロードウェイの大スターであるジミーがチエに興味を持っているという話だった。そこでまた門前はいつもの調子を取り戻すように悪い笑みを浮かべ、彼とチエを共演させるよう画策していく。そこでジミーの登場。恥ずかしながら私は、馬場徹さんを存じていなかったため、お顔を見るのは初めてだったんですが、端正な顔立ちをしていて…めちゃくちゃ格好良かった…そして歌声も素敵で…好きが溢れた……馬場徹さんこれから注目していこうと思いました…
 
結果的に様々な曲折があり、ジミーとチエのコンサートは大失敗。観客から罵声を浴び、門前はまた失意に追われる。そこで支えるのは元妻のリエ。「あなたは爬虫類みたいにシッポをちょん切られても前より立派なのが生えてくるんだわ」と私は貴方のことは分かってるという表情で口にするリエさんが最高にクール。その言葉に乗せられ「そのとおり」だとまた勢いづく門前がちょろくて素直で可愛い。門リエ増えろ。

そして場面は変わって山辺のシーンへ。一ヵ月経っても彼は生きていた!ジレッタという妄想世界によって生きていた!というとんでもない世界観に。これをどうやって表すのかと私も首を傾げていたのだけれど、吃驚するほどすんなりその世界に浸ることが出来て、倉持さんの演出・発想は凄いと実感した。実写など不可能だと考えざるを得ない
原作の魑魅魍魎のような世界を見事表現していた。それも最後の最後まで。物語の終結まで。とにかく凄い以外の言葉が見つからなくて、自分の語彙力の低さを殴りたくなった。

そのジレッタの世界をリエとともに体験する門前。門リエにハマってしまったがゆえに語るけれど、この妄想世界での二人が最高の極みでした。門前とリエが密着したり…狙われるリエを守ろうと手を伸ばす門前だったり…それに応えるように逃げるリエだったり…その様子はまるで王子様とお姫様……。そして横山さんに銃を持たせた天才は倉持さんでしょうか。金一封送りたい気持ちです。東海林先輩(ドラマON)以来拳銃を構える横山さんが見れて最高の極みでした。一回ここで記憶飛んでた気がする。
 
ジレッタを知った門前は、リエに今後の野望を語る。それも歌に乗せて。素敵な時間が流れていました。横山さんのあまり聞くことのない低音の歌声から、個人的に大好きな綺麗な高音まで聴けて、とても幸せでした。それと重なるユイカさんの美しい歌声…感嘆の吐息が零れた。歌の中では"必要なのはパートナー 闇の中 光を灯してくれた君"と門前がリエに告げる詩があって、また門リエ脳の私が爆発しかけた。危なかった。対して、チエと関係を断つことを条件に出すリエ。それをジレッタを崇めることで無視する門前に、リエは「誤魔化さないで!」と怒る。そして門前の口から出てくる「お前は俺のそばにいろ」の言葉………うあ~~~~門リエ~~~~っっと息絶え絶え。だったのに。追い打ちをかけるように。
リエが去って行き、舞台上で一人っきりになった門前は「女の嫉妬に付き合ってる暇はない」と吐き捨てやがりました。殺すつもりかと。記憶がまた飛んだ。門リエ抜け出せないと思った瞬間でした。
 
そして有木足役である竹中さんの煌びやかな登場。アドリブが面白いなど聞いてたけれど、本当に面白かった。竹中さん自身楽しんでいるのが丸分かりで、それに楽しそうに応える共演者たちも可愛らしかった。黒担らしく彼関連のことを思い出してみると、飛び降りる時にたんっと可愛く両手を浮かせた竹中さんの真似をする横山さん、アンダーネタのアドリブに困ったような笑みを浮かべる横山さんが確かにいました。こうやって、役を演じる最中でも中の人の素の一面が時々垣間見えるところ、舞台の醍醐味で好きだなぁと。ドラマのメイキングなど大好きなので、尚更強く思った。
 
そうしてスポンサーを手に入れ、山辺も言いくるめ、政界も巻き込み、ジレッタを全国放送にするという野望が叶う―――ふんぞり返る門前のところにリエが現れる。ここの横山さんの演技がまた、門前の可愛い一面を引き出してくれていてときめいた。そしてまた二人は曲調に歌声を乗せて話し始める。リエは過去の門前を称賛しながら今の門前は哀れなひとと貶し、別れを告げる。門前はそれが信じられないと疑うような表情で返事をし、"さようなら"と続けるリエに"君には俺が必要なんだ!"とそうであってほしいと願うように叫ぶ門前。しかしそれも虚しく、リエは立ち去ってしまう。その背中を前に、本当の俺は…と疑心暗鬼に陥ったかのように気落ちする門前。お互いに理想の彼/彼女を押し付けあう二人の姿にまた門リエ脳を擽られた。門リエは沼。
 
結婚するということでジュネーブに飛んだリエのことを追いかけるため、ジレッタ全国放送を使い混乱を招いて、その隙に国外逃亡を図ろうと山辺に台本通りの妄想ではなく滅茶苦茶な妄想を流すよう指示を送る。その際の妄想世界に門前が登場し、"すべてまやかし すべては虚構"と詩を紡ぐ。
後に門前の口から出てくる「俺の専門はフィクションだ」という言葉。大好きで大好きでたまらない。門前の言葉ということに加え、彼を通して、本名ではなく横山裕という芸名で表舞台に顔を出している横山さんの口から出てきたということ…目には映るけれど触れることは出来ないという通じるものがあるのを感じて。書いてて何言ってるのか分からなくなってるので、話千切って次いったろ。
 
飛行機で移動するチエと山辺。その際に山辺の能力が覚醒。なんと爆音の中の超音波が作用して、ヘッドホンなしにジレッタ現象を起こすことが出来るようになったのだ(原作から引用)原作を読んでいる身としては、ここもどうやって舞台で表すんだろうと思っていたら、なるほどこうするのかと笑ってしまった。ハマケンさん可愛かった。
その覚醒を知った門前は、これを利用して全人類を標的に地球最後の日というタイトルで、地球と月が衝突するという構想のジレッタ世界に陥れようと思いつく。

ジュネーブで門前と再開したリエは、その計画を聞かされる。同時に"Tell me I need you"と甘く囁くように歌いだす門前。"Never let me go?"重なり合った綺麗なハーモニーが響き渡るが、リエはその手を取ることはなかった。リエの口から「私はあなたが必要だ」と聞きたい門前の不器用な心は、既に一方通行の愛だったのだ。この曲名が『ただの1つの真実』というのにも深読みして泣ける。
 
そして門前の企みを止めてやろうとリエは山辺とチエの元に顔を出す。山辺と話があるのと連れ出そうとするリエを拒むチエ。女同士の言い合いになり、物理的な喧嘩に発展した末に、チエは誤って河に転落してしまう。
行方不明になることはなく回収されたチエだったが、瀕死の状態であった。ジレッタの企みを実行する日は近づいていたが、それどころではなくなっていた。しかし門前の計画には大金を注ぎこんだギャングの存在があり、簡単に断念することは出来ない。そこに入ってくる一報。「目覚めたのか!」と明るくなる門前だったが、その一報は死の直前に絶世の美女になったということだった。なんだよ!とコミカルな門前の反応が、シリアスなシーンの導入のスパイスとなっていて面白かった。
 
結果的に、チエは山辺に別れを告げ亡くなってしまう。山辺だけでなく、門前も喪失感を感じたのだろう。消沈した様子で、ジレッタは中止だと告げる。ここが原作の相違点の一つ。原作の彼は同情すると言いながら、申し訳なさそうに仕事は仕事だからと山辺にジレッタをやらせる。しかし舞台では、中止を告げ、いいのか?と首を傾げた山辺に、見つかったらギャングに殺されるだけだと背中越しに呟く。
ここで彼は、確かに小百合チエのことも愛していたのだと強く思わされた。歪な関係だけれど、愛だけは純粋に存在していた。少しだけそうであってほしいという理想を持ちつつ、舞台の上で生きる門前は、私利私欲に満ちた根っからのトリックスターというだけでなく、純粋な愛も抱えた人間でもあるのだと気付かされた。あくまでも、私の捉え方だけれど。
一方で、「彼女のいない世界なんて意味はない」と自暴自棄になった山辺は、ジレッタを決行すると門前に告げる。
 
ついにその日がやってくる。世界最後の日のジレッタが実行され、門前もジレッタの世界へと誘われる。その中で、山辺は死んだはずのチエと純白のベールに包まれ、まるで結婚式の新郎新婦のような華やかな姿で、ジレッタの奥底へと消えていく。それはつまり、山辺の死を表していた。ジレッタを終わらせる存在がいなくなったも同義であり、門前は捕らわれたジレッタの世界で狂乱する。原色で煌びやかだったはずのジレッタの世界が、ここだけは真っ白な世界に包まれ、まるで天国の入り口のような光景。黒に身を纏った門前はまさに呑み込まれているというに相応しい気がした。苦悶の表情を浮かべ、悲痛な叫び声を上げながら、白いベールの上で転げ回り狂い踊る門前。次第に、ジレッタという名の地獄に引き摺り込まれるように門前は、断末魔に似た声とともに消えていき、幕は下りる。
その展開に言葉に表せないほどの衝撃を受け、息をするのも忘れてしまった。気付いたら手に汗握り、心臓の鼓動は止まらず、誰もいなくなったはずの舞台から目が離せなかった。完全にジレッタの世界に取り残されたような感覚。

「全身で感じるものがジレッタ」
 
どこかで門前が口にしていた言葉。まさにその通りだった。
 
カーテンコールでようやく正気に戻ったような感覚を受けた。スタンディングオベーションで笑顔になる役者さんたちを見て、ジレッタは終わったのだと実感した。いつまでも拍手を送っていたい、そんな気持ちにさせられた。実際に会場の拍手は鳴り止まず、終了のアナウンスが響くも鳴り止まない喝采に何度もアナウンスが入って笑う会場の空気が素敵だった。とても感動した。歌と踊りを取り入れてジレッタの世界観を見事に表現したこと、その世界で生きていた横山さんたちに兎にも角にも圧倒され、どんな言葉でも物足りないほど素晴らしい作品だった。
 
 
糸を手繰り寄せるように思い出した記憶と支離滅裂なメモを頼りに、珍しく真面目に書いてみたら、こんな量になってしまいました。上手く書ききれなかった横山さん関連の感想を箇条書きで。
・横山さんの声が大好きゆえに、初めての生の声が心に響いて離れない
・竹中さんに「ジレッタで~す」って言い方よくヒルナンデスで見るおちゃらけた言い方で可愛すぎる
・門前とチエと山辺で歌って踊っている時の横山さんの動きがたまらなく素敵だった。タキシードのような黒いコートを翻す様、指先から足先まで全ての動きが激しくそれでいて美しかった。さすがジャニーズ。自分の魅せ方を分かってるように見えて最高だった
・オーバーにスライディングしたり、転げ回ったり、ソファを飛び越えたり、まるでアクションシーンを見ているかのような臨場感を感じる一瞬が所々に散りばめられており、心奪われるほかなかった
終結寸前、私が一目惚れしたクイズショウの本間さんの影が蘇ってきて苦しさもあった。それでも彼の絶望する顔は美しく儚く、触れたら砕けてしまいそうな脆さも垣間見え、この演技にも惹かれたんだと後になって強く感じた
 
 
▽終わり
 
私が初めて見た生の横山さんは、舞い降りた天使のように白く儚い、そして思わず涙が滲んでしまうほど美しい容姿でいて、黒い服を身に纏い「全てまやかし全ては虚構」などと口ずさむ悪魔でした。だからジレッタの世界を通して横山さんを見ることが出来たけど、それは門前市郎であって、横山さんじゃなかった。横山裕を見るのはコンサート
かなぁと思っていた私。だったけれど。
最後のカーテンコール。手振りを繰り返す中、2階席にもアイドルスマイルで手を振ってくれた横山さん。その笑顔を目の前に、私は、横山さんを初めて見れたと実感することが出来て、心が震えるほど感動した。その一瞬だけで、これがアイドルの横山さんなんだと感極まって、崩れ落ちそうになりました。
幸運なことに関ジャニの夏の5大ドームツアーには参戦することが出来ます。彼らのコンサートもまた初めての経験となるけれど、アイドル全開な横山さんを目の前にするのが尚更楽しみになりました。大好きな彼らを見たらどれほどの興奮が押し寄せてくるのだろうと怖くもなりつつ…ジレッタ観劇の際には見れなかった横山さんの顔が見れる幸せを噛み締めて…もう暫く、ジレッタの余韻に浸る日々を過ごしたい。